類は友を呼ぶ
ということわざは有名ですよね。
簡単に言うと、自分と似たような人が自然と集まってくるという意味の言葉です。
いったん自分の周りにいる人や、ネットで仲良くしている人を思い出してみてください。
おそらく思い出した人のほとんどが、自分と同じ環境にいたり同じ趣味を持っていたり、同じ考え方をしている人ではないでしょうか?
ということは、
- 仲良くしたい人と似たような言動をする
- 目標としている生き方を発信する
をすることで、だんだんと「理想の自分」に近づいていくのではないでしょうか?
逆に常にネガティブな考え方をしていると、ネガティブ思考の人が集まってくることになりますよね。
自分の言動によって環境は劇的に変わるということを「引き寄せの法則」を用いて紹介していきます。
引き寄せの法則ってなに?
引き寄せの法則とは、自分の思考や考えていることがそのまま現実として実現する法則です。
なりたい自分になれる夢のような法則ですね!
これだけ聞くと「ただのオカルトか……?信用できない」となりそうですが、もっと小さい点に目を向けてみましょう。
例えば、「絶対○○大学に合格するぞ!」、「大手企業に就職して出世する!」という目標を掲げたとします。
その目標に向かって必死に努力することで理想の自分に近づいていき、最終的には本当に達成してしまうことはあなたの周りでもよくある事ではないですか?
これは理想自己を満たすという健全な自己愛の働きによるものです。
自己愛については後述しますが、引き寄せの法則とは思っている以上に身近なモノであり、知らずに実践している人も多いのです。
引き寄せの法則は根拠があるの?
引き寄せの法則によってなりたい自分になれるのはなぜなのでしょうか?
心理学的な効果や脳機能から考えることで引き寄せの法則が真実味を帯びたものになります。
少し専門的な話もあるので、読み飛ばしても大丈夫です!
カラーバス効果とは?
例えば「未経験だけどウェブデザイナーになりたい!」と考えたとします。
SNSやネットで「ウェブデザイナー」という文字を聞いたり見たりする度に、そちらに注意が向き、「ウェブデザイナー」についての知識が増えますよね。
「ウェブデザイナー」に触れる頻度が多ければ多いほど知識は増えますし、興味の度合いも増えていきます。
このように自分が関心のある情報に無意識的に注意が向くようになることをカラーバス効果というのですが、さらに単純接触効果も働いているように考えられますね。
このようにして結果的に、なりたい自分になれることができます。
RASとは?
脳は常に五感から外部の情報を取り入れているわけですが、脳は効率的にエネルギーを使うように作られているため、すべての情報を認識することはできません。
そこですべての情報の中から自分にとって必要な情報を取り入れる役割を果たしているのが「RAS(riticular activating system)」という部分です。
睡眠と覚醒に関係している部位なのだそうですが、研究途中なのでわかっていることは多くはありません。
日本語では網様体賦活系といいますが、難しいですね……
とにかくこのRASという部位が自分に必要な情報だけを選別しているわけですが、
なりたい自分を具体的に考えることで、RASがなりたい自分に関する情報を五感からインプットしてくれるのです。
強く思考することで生きる方法を探るのは走馬灯の原理と同じですね。
発達障害の人は引き寄せの法則が悪い方向に働いている!?
これは発達障害の人全員が当てはまるとは思いません。
しかし、生きづらさを感じている方の多くは、発達障害由来による
- 失敗体験
- 挫折
- トラウマ
を経験していることかと思います。
長年の失敗体験や愛着障害なども絡んでくると、自己肯定感が低くなる傾向があるため、
思考の基本がネガティブになっている
ことが多いです。
私は基本ネガティブ思考なのですが、無自覚のうちにネガティブな言動をしていたためか、周りにいる数少ない友人はみな基本的にネガティブな人でした。
自分の自己肯定感の低さをカバーするためには似た者同士による共感が必要なのですね。悪く言えば傷の舐め合いですね……
傷の舐め合いは悪いことだとは思いませんし、私もします。
しかしこの状態は、引き寄せの法則が悪い方向へ働いていると考えることもできます。
なりたい自分になるためには、まずはネガティブ思考をしないようにする必要があるのです。
「完全にネガティブ思考しないようにできるならとっくにしてる!」
と思われてしまいますが、私もそう思いますし、方法があるなら教えてほしいです(笑)
しかし、ネガティブ思考を完全になくすことはできませんが、自分をだますことはできますよね……?
なりたい自分に近づくために自分の言動をだまし、脳の思考を変えてしまうのです。
それでは自分の脳をどうやってだますのか?
その方法を紹介していきます。
引き寄せの法則を良い方向に働かせるためには?
引き寄せの法則を良い方向に働かせるには、自分の言動をなりたい自分に合わせる必要があります。
最初はかなりきついと思いますし、私もまだ克服できていませんが、この壁を乗り越えることが大事なんだと思います。
自分の理想を考える・書き出してみる
まずは「なりたい自分とはなにか?」を考えましょう。
「金持ちになりたい」「不労所得が欲しい」「普通の生活がしたい」
何でもいいと思います。
私は何にも縛られない自由な生き方がしたいと思ったので、まずは自分の思考をアウトプットできるブログやTwitter、小説投稿サイトへの小説投稿を始めました。
Evernoteでも日記帳でも何でもいいですが、とにかく自分の思考を具体化することが大事だと思います。
しかしアウトプットってめちゃくちゃ難しいんですよね!?
自分が書いた五年前のアメブロ、二年前のはてなブログ、なろう小説を見直すとほんと黒歴史レベルでした……
多分今書いているこのブログ記事も「めちゃくちゃだな……」に思う日が来るのでしょう。
先ほども言いましたが、とりあえず自分の思考やなりたい自分を具体化してアウトプットすることが重要ですね。
これはホントに不思議なのですが、
思考のアウトプットを続けていると色んなことが具体的に分かってきて、次に自分がやるべきことも分かるようになるんですね。
これがまず引き寄せの法則を良い方向に働かせる第一歩といえるでしょう。
ネガティブな思考のクセを自覚する
ネガティブ思考をしている自覚をすることがまず大事です。
自分の弱点を自覚してなかったら、そもそも自分を変えることもできません。
自覚するにはいろんな本を読んだり、人と話したり、新しい発見をすることが必要です。
私の場合は疲れることはしたくなかったので、手探りにいろんな本を読んだり、Twitterでいろんな人の考えを見たりしてました。
このような方法でネガティブな思考が自覚できるようになると、自分が
「どのような時に、どのような場合に、どんなことが原因で」
ネガティブ思考が発動するのかが理解できるようになります。
二極思考(白黒思考)を和らげるには?
二極思考はどんな人でもありますが、発達障害の方や境界性パーソナリティー障害の方は二極思考のレベルが違うように感じます。
人間は難しい問題にぶち当たると、自分の知っている事例に置き換えて理解する癖があります。
これをヒューリスティクスというのですが、まあ経験則のようなもので、人それぞれ経験したことが違うわけですから当然バイアス(ずれのようなもの)が生じるわけです。
これを認知バイアスといったりします。
そのバイアスが生まれながらにして偏ってしまったり、脳内の情報が整理されていない発達障害や、思春期の過程で偏ってしまう境界性パーソナリティー障害ではこのバイアスが大きくなる傾向があります。
物事を決定する際に、認知バイアスがさらに二極思考を加速させてしまうのです。
この二極思考を避けるために、強迫観念によって補う方法もありますが根本的な解決にならないのが悲しいですね……
二極思考を和らげるためには、いろんな人の話を聞いたり、本を読んだりして自分とは違う価値観を知ることです。
もちろん価値観を共有したり受け入れるのではなく、「こういう価値観もあるんだなあ」と思うだけで十分です。
最近は個人がSNSなどで気楽に自分の意見を発信できる時代なので、固定観念や当たり前のことに対して疑問を抱くきっかけはたくさんありますね。
(それゆえに世の中がおかしい方向へ変化しているような気もしますが……(笑))
なりたい自分・理想に近い人と関わる
目標となる人と関わることが、なりたい自分になれる一番効率の良い方法かもしれません。
関わるといっても実際にリアルである必要はありません。
その人の著作を読んだり、その著作の感想・レビューを読んで自分の感想と比較したり……
なんて間接的な方法でもよいでしょう。
この時点で、なりたい自分になるために「実際に行動」していることになるので、大きな進歩だと私は思います。
引き寄せの法則と自己肯定感と自己愛のバランス
まず初めに、自分をだまして理想の自分になるためには健全な自己愛が必要です。
自己愛はナルシストという意味合いが強いですが、自己愛がなければ目標に向かって行動する強いエネルギーを得ることは難しいでしょう。
しかし、自己肯定感が低い状態で自己防衛のために自己愛を増大させてしまうと、周りとの円滑なコミュニケーションがとりにくくなってしまいます。
自己愛を増大させないためには、ありのままを受け入れて自己肯定感を高めることが必要です。
「そんな難しいことできないよ!」「自己肯定感を高められない…」
といいたくなる気持ちはとてもわかります。
しかし、先程紹介した「自分の理想を考えて書き出す」ことさえできれば、もう勝ちです。
自分を理解して、弱点を知り、なりたい自分になるための方法を考えて実践し、気づいた時には理想の自分に近づいていることでしょう。
私は気分のむらが激しい方であり(双極性障害)、うつ状態の時には何もしていませんでしたが、
長い目で見た時に今回紹介した方法で少しずつ「なりたい自分」に近づくことができています。
(まだまだ山を登り始めたばかりですが(笑))
ぜひ「引き寄せの法則」を良い方向に働かせてなりたい自分になりましょう!

