あなたはHSPという言葉を知っていますか?
- なんとなく生きづらいと感じる
- 人混みが疲れやすい
- 感情移入しやすい
- 音や光に敏感
こんな悩みを持っている方はもしかしたらHSPかもしれません。
この記事では
- HSPとは?
- HSPの特徴や症状を解説
- HSPが生きづらいと感じる理由
- 少しでも生きづらさを改善するには?
- 発達障害との違いとは?
- HSPでも生きやすい環境を
ということについて紹介・解説していきます。
HSPとは?
HSPとはHighly Sensitive Peronの略で、日本語に訳すと「とても繊細な人」となります。
繊細な人と言えば聞こえはいいですが、実際にはとてもつらい日常を送っているのです。
ここで大事なことは、
「HSPは決して病気ではなく、個性である」
ということです。
HSPは五人に一人はいると言われており、かなり高確率で私たちの周りにHSPがいることになります。
もしかしたらあなたがHSPかもしれません。
自分がHSPだったり、周りの人がHSPだった時どのようにするのが正解なのでしょうか?
それは、HSP特有の特徴や症状を理解して自分なりの対処法をしたり、生きやすい環境を作ることです。
HSPの特徴や症状を解説
HSPの特徴は主に4つの特徴を持っていると言われています。
- 思慮深い一方、考えすぎてしまう
- 共感能力が高いが、敏感であるため疲れやすい
- 感受性が高く、人の気持ちに感情移入しすぎてしまう
- 五感が鋭い
という特徴を持っています。それでは一つずつ見ていきましょう。
思慮深い一方、考えすぎてしまう
一つの事柄からたくさんの情報を得ることができるという鋭い観察眼と分析力を持っています。
しかし、情報量が多すぎるがゆえに、様々な可能性を考えてしまい、ちょっとしたことでもあらぬ方向に考えてしまうことがあります。
結果的に疲れやすくなったり、ストレスをためやすい状態となってしまいます。
共感能力が高いが、敏感であるため疲れやすい
人間関係において、相手の気持ちを把握する能力が普通の人よりも高いことから、相手を思いやる気持ちや共感する能力が極めて高いです。
しかし、相手の気持ちが分かりすぎてしまうため、相手の些細な言動によって傷つきやすかったり、日々の生活で細かいところまで神経を巡らせているので、非常に疲れやすい体質になってしまいます。
感受性が高く、人の気持ちに感情移入しすぎてしまう
人の気持ちに感情移入しすぎてしまうために、自分が辛い目に合っていなかったとしても、周りの人が辛い目に合っていると、自分が辛い目に合ったかのように気分が落ち込んでしまいます。
つまり周囲の不幸や失敗を全部自分も体験することになります。
このようなことが続くと、自己肯定感が下がったり、うつ状態になってしまう可能性があります。
五感が鋭い
HSPの人は五感が鋭いこともまた特徴です。普通の人が気にしないような音や光に過剰に反応してしまい、逆に周りの人を驚かせてしまうほどです。
五感が鋭いということは、刺激に敏感であるということでもあり、普通に生活しているだけでも、一般の人より疲れやすいのが特徴です。
HSPが生きづらいと感じる理由
HSPの特徴を見ていて、思ったことはありませんか?
HSPは様々なモノに敏感であり、疲れやすい
ということが共通している特徴ではないでしょうか?
HSPの人が生きづらいと感じるのはこの
「敏感ゆえに疲れやすい」
ということが原因と考えられます。
それではどのようにすれば、HSPの特徴を改善し、より生きやすい環境を作ることができるのでしょうか?
少しでも生きづらさを改善するためには?
HSPの4つの特徴に合わせて4つの改善方法を考えてみました。
- 人ごみや情報量の多いSNSなどをなるべく避ける
- 1週間の中で一人で休む日を決めてしっかり休む
- 自分に対して負の感情を向けてくる人とは距離をとる
- マスクやイヤホン、サングラスをして情報をシャットダウンする
この対策方法は発達障害の感覚過敏の対策方法と共通する部分がありますね。
この4つの対策方法に共通しているのは
脳に入ってくる情報量をできるだけ少なくして、しっかりと休息をとること
です。このことを念頭に置いて生活するようにすると、いくらかは生きやすい生活が遅れるのではないでしょうか?
発達障害とHSPの違いとは?
ここで、HSPと発達障害の感覚過敏の対策方法が似ていることに気になった方がもしかしているのではないでしょうか?
中にはHSPと発達障害を両方持っている人もいますし、全く別のものであるともいわれています。
発達障害とHSPとの違いとは何なのかを考えていきたいと思います。
コミュニケーションの取り方の違い
一番大きな違いはコミュニケーションでしょう。
HSPは他人の気持ちや感情の変化を読み取ることに大変優れているので、相手の嫌がることや相手が何を求めているのかを容易に気づくことができます。
それに対して発達障害の場合は、ASD(アスペルガー症候群)の方は相手の気持ちを読み取ることが苦手であり、ADHDの方は他人の気持ちは多少わかるけど、自身の衝動性のために、コミュニケーションが空回りしてしまう傾向があります。
自分軸か他人軸か?
他人が関わらない場合の言動にも大きな違いが見えます。
HSPの場合は、感受性が高いため、関わっていない他人の気持ちにも感情移入してしまいます。するとHSPの人の言動は自然と他人軸になる傾向があります。
ASDの場合は、あまり他人に興味を持つことが少ないため自分軸の言動になりがちです。これは、ASDの人が予定外のことや自分以外の価値観が受け入れることが苦手であるということも理由のひとつでしょう。
同様にADHDの場合も、衝動性や多動性で自分の言動が第一になるため、自分軸の言動になります。
物事に対する集中度の違い
HSPの人は様々な刺激に敏感であるため、些細なことで集中が途切れてしまうことが多いです。
その一方、発達障害の場合は、自分の興味ある事や一度のめりこんだことに対して過集中を発揮するので、集中できる時とできない時の差が激しく現れます。
HSPでも生きやすい環境を
HSPというのはここまで見てきたように、様々な特徴を持っており、一つの才能を持っている、と考えられます。
大事なのは、HSPは発達障害でも精神疾患でもありません。
HSPは個人の性格や性質の一部分なのです。
しかし何も対策しないままでいると、疲れすぎてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
現代社会はとんでもない量の情報であふれかえっていますから、自分で取捨選択して、自分なりの対策を講じないといけません。
このような社会は受け身の姿勢のままでは変えることはできません。
HSPというのは誰もが持つわけではない、貴重な才能と捉えることができますから、ぜひその才能を活かした生活をしてみてください。
今回紹介したHSPの対策方法を実践し、少しでも生きやすい生活を送りましょう。

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