まず初めに私は浪人経験者であり、予備校・宅浪・仮面浪人の全ての経験があります。
現役生からしたら浪人生って未知の世界に生息する道の生き物だと思うんです。
この記事を見て
「えっ、絶対浪人したくない……」
「浪人っていう選択もあるんだな」
なんて思っていただけたら幸いです。
逆に浪人生たちにはぜひ浪人生活を十分に楽しみつつ志望大学に合格してほしいと心の底から応援しております。
大学受験に浪人生という存在は0ではなく必ず存在する不思議な生き物であることに間違いはありません。今回は浪人生の形態とその過ごし方、デメリットやメリットをお伝えするという趣旨の記事となっています。この記事を読めば浪人とは何ぞやということがきっとわかるでしょう。
浪人とは?浪人の定義から確認しましょう
義務教育を終え、高校へ入学しさらに大学へ行きたいと思った場合、大学受験をしないと大学に入学することはできません。
大学に入るためにはある程度の学力が必要なわけで、大学入試という名の選抜試験が行われます。
「選抜」というからには当然全員が受かるわけではなく受験した大学に落ちてしまう人もいるのです。
その人たちもほかの大学に受かっていれば無事に大学生になることができるでしょう。
しかし、どこの大学にもいくことができなかった、または自分の行きたい大学に行けなかった場合、「浪人」という選択肢をとるのが一般的です。
ここでは就職の選択肢を入れると収集がつかなくなるので別の機会に話していこうと思うのでご勘弁を…。
すなわち浪人生というのは高校を卒業したけれども大学生ではない、実質ニートになります。
浪人すると「学生」という身分が剥奪され、ただの社会人ニートとしていきなり社会に放り出されるのです。
浪人を初めて経験する人の多くはきっと自分が置かれている状況に対して大きな不安を覚えることでしょう。
めでたく(?)浪人したらとるべき道は就職以外に三つあります。
- 予備校浪人
- 宅浪
- 仮面浪人(この場合は身分が大学生なので少し議題から逸れてしまいますが一応選択肢の一つに入れておきます)
それではこの三つの選択肢について1つずつ考察していきます。まずは一般的と言われている予備校での浪人について見ていきます。
予備校浪人について
予備校というのは大学受験専門の専門学校に近い存在で主に浪人生が毎日通う場所となります。
浪人して予備校で勉強しようと決めたらまず大事なのは予備校選びです。この予備校選びが自分の将来を決める大事な決定であることを忘れてはいけません。
本当に予備校選びは大切です!!!
同じ予備校だとしても校舎によって来てる生徒や先生が全く異なり雰囲気も全然違います。
↓この記事では予備校生活について詳しく説明しています。
予備校浪人のメリット
- 志望校合格のためのカリキュラムがある
- 勉強仲間が得られる
- 受験に関する情報を得られる
予備校に通う一番のメリットは何といってもカリキュラムが組まれていることでしょう。
予備校オリジナルの精選されたテキストを使い、毎日決められたカリキュラムに沿って大学受験のエキスパートの講師から教わることができるというのは大変すごいことです。
予備校に通っていれば高確率で希望の大学に合格し進学することができるでしょう。
もう一つのメリットは友達です。
浪人中というのは基本友達と遊んだりすることがない(と思う)のでストレスがたまりがちです。
そんなときに同じ目標を持った予備校の友達がいればモチベーションを保つことができます。これも非常に大事なことです。
また見落としがちなメリットのひとつとして「情報」が得られることです。
受験において情報は貴重な戦力となります。
この情報をいち早く手に入れて対策することが出来るのも予備校のめりっとといえます。
予備校浪人のデメリット
- 金がかかる
- 無駄な人間関係によるストレス
予備校浪人のメリットをたくさんあげてきました。
それではデメリットについて説明していきます。いやそもそもデメリットなんてあるのか…?と思うかもしれませんが、いい話には裏がある…それと同じようなものです…笑
まず第1のデメリットはお金がかかることです。
浪人すること自体お金がかかることは言うまでもないですか、予備校浪人をすると1年で約80万円前後(コースによっては100万円程度のところも…)かかります。
バイトをしながら予備校のお金を稼ぐというのもありますし借金をする方法もありますし、親に出してもらうという選択肢もあります。
しかしどの方法であれ、大きなお金がかかることは間違いないのでデメリットであることには変わりません。
もし予備校浪人をすると決めたらお金を無駄にしないように(自分が後悔しないように)浪人生活を送りましょう。
私は後悔してしまったのでこれを読んでいる方たちには後悔して欲しくないのです。
次のデメリットとして挙げられるのは人間関係です。
同じ予備校に通っている友達とお互いにモチベーションを高めあえるような関係を築ければまだ問題は無いのですが、浪人生活というのはなんと言ってもストレスが溜まるものです。
とはいっても、友人たちと遊びまくるのはやめましょう。浪人生の使命は大学受験合格です。
「なんのために高いお金をかけて自分でこの選択肢を選んだのか?」
ということを考えましょう。私は考えられず現実逃避してしまった側の人間なので今とても後悔しています。
宅浪について
大学受験に落ちてしまい来年度の志望校合格に向けて頑張りたいけど予備校に行ける経済的余裕がない…という場合に取られるのが宅浪という選択肢です。
宅浪というのは文字通り自宅で浪人という意味です。それでは宅浪のメリット・デメリットを見ていきましょう。
宅浪のメリット
まずなんといっても宅浪のメリットはお金がかからないということです。
自宅に住んでいる場合は基本的に食費や生活費はかからない場合が多いので金銭的な精神的不安というものは取り除くことができます。
次のメリットとして挙げられるのは自分の好きなように勉強を進めることができるうえ、無駄な人間関係を自然に断ち切ることが出来ることです。
学校や予備校の授業が気に食わない人なんかはおすすめです。
私は先生の話を聞くことが得意ではなく自分で参考書を読み解く方が自分に合っていたので宅浪時代は有意義に勉強することが出来ました。
宅浪のデメリット
とにかく暇です!!!やることはもちろんたくさんあるのですが、毎日毎日単調な生活を送っていると人間はやはりだんだん廃人になってきます…笑(笑えない)
これに関しては短い期間で目標を決めたり、規則正しい生活を送ったり、勉強する場所を変えたり運動をしたりなどなど…対策は沢山あります。
人と会話しない時期が長くなると大学に合格したあとにコミュニケーション力が格段に下がっているので社会に適合するのに苦労するかもしれません…笑
仮面浪人について
最後は仮面浪人についてです。
仮面浪人というのは身分は大学生なのですが滑り止めの大学へ進学したため来年度の志望校合格を大学に通いながら目指している猛者のことです。
なんで仮面浪人なんてするんだ…?と思う人が多いと思いますが、彼らには彼らなりの理由があるのです。
↓以下の記事では仮面浪人に焦点を当てて、仮面浪人の予備校、仮面浪人の留年リスクについて解説しています。
仮面浪人のメリット
- 大学生という身分がある
- 大学受験に挑戦できる
仮面浪人1番のメリットは身分を失うことがない、つまり社会的地位を確立したまま受験勉強ができるということです。
予備校浪人や宅浪の身分は無職なので社会的地位が地の底にありますが、仮面浪人の場合は大学生を名乗ることができるのでそれなりに周りから信用されます。
もし志望校合格が叶わなかった場合でも、もともと大学生なわけですから浪を重ねることはありません。つまり多浪することはないということです(ここ重要!)
またもうひとつのメリットとして、浪人を禁止している家庭はかなりよくあります。
そのような場合は完全に自力で大学受験に望むことになってしまいますが、親の希望に沿いながら自分の目標を達成できる可能性がある唯一の選択肢です。
この理由で仮面浪人を決意する人が多いのではないでしょうか?
仮面浪人のデメリット
身分確保のためとはいえ、大学1年分の学費や入学金を払わなくてはならないため余分なお金がかかってしまいます。
また、仮面先の大学で友達を作るか否かというのも重要な決断になってきます。
仮面先の大学で友達を作った場合、大学生活が楽しくなってしまい浪人をあきらめるケースもあります。
やはりどうしても大学生活と受験勉強というのは相容れないもので、両立することはかなり難しいでしょう。
受験を優先するならば留年の可能性を視野に入れて覚悟を決めた方がいいです。実際に私は仮面先の大学で留年を決めましたが、違う大学に受かったためなんとか留年は免れました。
浪人を楽しもう
ここからは完全に余談なのですが……
正直浪人せずに現役で大学に行った方が気持ちのいい人生を送ることとができると思います。浪人すると、さらには浪数を重ねれば重ねるほど、性格がひん曲がっていきます。
浪人すると性格が歪む、残念ですがこれは本当です(笑)
性格が歪んだらいけないのか?みんなと同じ進路を真似して生きていくことが正しくて、ドロップアウトした人間は間違いなのか?
この答えはこの記事を読んでいる皆さんが見つけるものです。答えは一つではありませんし、あなたの人生です。ど
しかし大事なのはどんな選択をしたかではなく、どんな状況に陥っても後悔しないような選択をすることだと思います。
例えば、「私は数学が好きだから理系大学に入った!」
良いと思いますは、数学が好きなだけでは大学生活やこの先の大学院、自立した時に「なんで数学が好きなだけで理系選んだんだろう?」と思う日が来るでしょう。
つまり、大事な選択を目先のメリットだけ見て決めるのではく、10年後20年後に大学受験生だった自分を振り返った時に後悔しない選択をしましょうということです。
これがめちゃくちゃ難しい……(笑)
これを思春期のうちにしっかり選択することができるならば現役で大学に行き、どんどん自分の好きな勉強や研究をした方がいいと思います。
しかしなんとなく大学に行く人はちょっとここで一度考えてみてはどうですか?
そんなあなたに自分について考える時間を提供してくれるのが「浪人」なのです。
実は大学に入ってからでも自己分析するための時間、通称モラトリアムを過ごせる機関があります。
それは留年・休学です。
浪人や留年は停滞の期間と思われ良い印象を持たれることは少ないですが、自分についてしっかり考える時間をもうけることは決して悪いことではないと思います。
浪人生の生態はいかに
ここまでで様々な浪人生の過ごし方についてわかったかと思います。私は実際に全ての浪人形態を経験しているので少しは説得力があるかな…とは思います笑
自分のような経験なこの記事を見ている皆様にはあまりおすすめ出来ないのでこれを見て
「あー、私はこうならないように頑張ろう…!」
と思っていただけたなら幸いです。

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