医学部再受験においてもっともネックとなる教科はほとんどの場合数学でしょう。
確かに理科や英語が他の受験生よりも点数が取れれば数学で多少失敗してしまったとしても、
挽回できる可能性はあります。
しかし、一般的に医学部受験では英語や理科は標準レベルの出題が多く受験生同士での差があまり見られません。
したがって数学の出来が医学部の合格不合格を左右すると言っていいでしょう。
この記事では
- まずは数学が苦手な理由を特定
- 次に自分と志望校のレベルの差をしっかり把握
- その差を埋めてくれる参考書を一冊選んで何度も繰り返す
これらのことを詳しく解説していきます。
今回は「医学部受験の勉強法」の第一弾として数学について自分なりに話していこうと思います。
数学の成績が伸びない原因とは?
「数学ができない…」
と思うのはどのような時でしょうか?
模試を受けてる時、問題演習をしている時、授業を受けている時
が多いと思います。とても嫌な気分ですよね。
しかしこの時こそ、数学を得意にするチャンスなのです。
つまり、自分がなぜその問題ができなかったのかを徹底的に分析しましょう。
公式が頭に入っていない
まずは数学の知識として、公式や用語、証明方法などが頭に入っていない場合です。
例えば、二次方程式の解の公式を覚えていなければ解けない問題はたくさんでてきますよね。
もし知識が曖昧だなと思ったらすぐにその場で覚えましょう。
ただ単に公式を暗記するのではなく、公式の導出方法も一緒に手を動かしながら実践していくとより効果がでます。
問題演習が足りない
次は、公式や導出方法はすぐ頭に思い浮かぶ&学校の定期テストでは点が取れるような場合です。
この場合は単純に入試レベルの問題演習が足りないだけです。
入試問題というのは定期テストレベルの問題が複数組み合わさったものが多いです。
つまり、問題を見て解法が思い浮かばないというのは、
今まで習った解法のうち、どれとどれを選んでどのように組み合わせればいいのか
という頭の使い方に慣れていないだけです。
よってこの場合は、入試標準レベルの問題演習を時間の許す限りたくさん解くことが解決法となります。
復習が足りない
最後は、公式も基本的な解法もばっちりだし毎日たくさん問題演習をやっているにもかかわらず、数学の成績が上がらない場合です。
自分はこのパターンだったのですが、数学の偏差値が安定せずなかなか得点源にすることができませんでした。
前述した解法と解法の組み合わせのパターンというのは確かに無数存在するのですが、
ある程度何種類かに絞ることができることがほとんどです。
つまり、入試レベルの問題演習をたくさんやっていれば、わからない問題に出会ったとしても、
今まで問題演習を通して習得した解法の組み合わせを使う可能性が高いわけです。
この解法の組み合わせを試験の限られた時間で正しく運用するには、
「圧倒的復習」
が一番大切です。
私たち人間は、初めての事柄や出来事に対して不快感を覚えます。
しかしそれを無理してずっとやり続けていると、いつの間にか不快感はなくなり、以前はできなかったことができるようになります。
例えば自転車の運転やかけ算の九九もが挙げられますね。
このように初めて出てきた解法の組み合わせだったとしても。何度も復習することによって新しい問題に出会った時に、ある程度解法のパターンの予測ができるようになるわけです。
つまりこの「圧倒的復習」こそが「受験勉強」の本質であり、合格への最短ルートだと思っています。
「圧倒的復習」のやり方についてはこちらの記事をどうぞ!(※現在編集中)
おすすめの参考書・問題集
参考書の進め方の基本方針は「一冊を完璧に、何度でも」です。
なので極論をいえば、自分に合っている参考書・問題集であれば何でもいいのです。
実際には今の自分のレベルと志望大学の入試問題のレベルの差を、受験勉強の早目の段階で
しっかり理解しておくことが大事だと思います。
極端な例でいえば、解の公式があやふやなのに東大数学を解くのはなかなかきついです。(無謀です)
そのため、両者の差を埋めてくれるような参考書・問題集を選ぶのがコツです。
教科書準拠問題集【4STEPなど】
公式や基本的な解法があやふやな場合は、まず教科書準拠の問題集をやってみるのが良いです。
この問題集のいいところは同じくらいの難易度の問題をたくさん解くことができる点です。
なぜいいのかというと、この場合は演習量=圧倒的復習につながるからです。
なので細かいことは気にせずどんどん解きまくることで基礎は完璧に近づくでしょう。
大学への数学シリーズ
次は大学への数学シリーズです。
普通は青チャートや標準問題精巧を挟むことが多いのですが、再受験生の場合、時間が圧倒的に足りません。
大学への数学シリーズで一番有名だと思われる一対一対応の演習を見てみると分かるのですが、
教科書準拠レベルの公式や解法を2つ組み合わせて解く問題がほとんどです。
そのためわざわざ分厚い青チャートをやる必要はありません。
(もちろん時間がある場合はやったほうが良いに決まっていますが。)
一対一対応や新スタンダード演習などを解いてみると、模試や入試の時に味わったあの
「見たことない問題だ…どうやって解けばいいかわからない」
という感情が出てくると思います。
これが非常にいい練習になっていて、教科書準拠問題集や一対一対応の例題で使った解法を組み合わせたものがほとんどなのです。
数学の勉強スケジュール
ここでは一年の勉強でほぼゼロから入試レベルまで持っていくスケジュールについて話していきます。
もし準備期間が二年、あるいは三年あるならば、もっと余裕をもってスケジュールを組むことは可能です。
3月~7月
医学部を受験するとなると母集団の学力層が高い模試を受けることが理想となります。
そのため6月の駿台全国模試に向けてまずは自分と全国レベルとの差を実感してもらいます。
できれば6月までに教科書準拠問題集までは終わらせておきたいです。
8月
駿台全国模試が終わってから東大オープンあるいは東大実戦に向けて入試標準レベルの演習を行いましょう。
この段階で一対一対応の演習の例題をすべて解き終わって頭に解法がしっかり入っていると理想です。
偏差値上では東大の理科二類や理科一類はほとんどの医学部と同じレベルであるので、自分の実力を知るのに最も最適な模試だと思います。
自分に合った参考書・問題集を選んで圧倒的復習を!
以上のことをまとめると次のようになります。
- まずは数学が苦手な理由を特定しましょう。
- その次は自分と志望校のレベルの差をしっかり把握しましょう。
- 最後にその差を埋めてくれる参考書を一冊選んで何度も暗記してしまうくらい繰り返して身につけましょう。
それではこれからも受験勉強を頑張っていきましょう

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