再受験

国立医学部再受験の実態と闇について話します

医学部再受験といえば、「闇が多い」という印象が私にもかつてありました。

実際に自分の医学部再受験の経験を思い返してみると、ほとんどが大変だった記憶や将来への不安ばかりでした。

現在、私が国立医学部に合格してから約一週間が経とうとしています。

大学に入学する前の今なら受験生の記憶や記録がまだ鮮明なので、今後医学部再受験をしようと考えている方ができるように今のうちにブログの記事として残しておこうと思った次第であります。

医学部再受験は確かに大変であり多くのものを失ったような気はしますが、自分の進みたい道ややりたいことをどうしても諦めきれなかった場合には、有意義な選択・経験なのではないかと思います。

医学部再受験とは

再受験の定義としては、一度大学に入学した人が改めて別の大学に入りなおすこととされています。

なので、仮面浪人も定義上は再受験に入るのですね。再受験の多くの人は大学を中退した人や、卒業後社会人経験を積んだ人が、改めて大学受験をするのではないかと思います。

私の場合は大学を中退してからフリーターを経て再受験しました。

医学部再受験の落とし穴・闇

医学部再受験で重要なことは二つあります。

それは学科試験をクリアすることと面接をクリアすることです。

当たり前だと思われがちですが、この二つは別々の試験だと思ってそれぞれ対策した方がいいと思います。

学科試験

「医学部だから難しい問題が解けなきゃいけないんだ!」という考え方は半分あっていて半分間違っています。

確かに偏差値の高い私立大学や旧帝、単科医大などは問題の難易度が難しい傾向にあります。しかしこの場合も科目によっては標準レベルの問題しかでない大学もあるので注意が必要です。

また地方国立大学では標準レベルの問題が出題されることが多く、医学部が他学部と共通問題であることが多いため、やはり標準レベルの問題がまんべんなく出題されます。

ここで勘違いしてはいけないのは、標準レベルの問題=簡単ということではないということです。

標準というのは入試標準レベルという意味であって、教科書レベルと比べるとかなり難しい問題と感じるでしょう。

つまり、なるべく早めに志望校を決定し過去問を解いて傾向や難易度を掴んでから、参考書の演習に入るのが一番効率が良いということです。

面接試験

面接は基本的には私立大学と国立大学で大きく傾向が分かれます。

ざっくりいうと私立は細かい志望理由や経歴、医学の知識、倫理観などを問われるような質問がされます。

一方国立はあまり突っ込んだ話をされることは少なく、基本的な志望理由やコミュニケーションの仕方などがみられることが多いです。

面接の対策をすることで普段の学科試験のモチベーションアップにもつながるので、受験勉強初期から学科試験と同時並行で対策をしていくのが効率が良いでしょう。

医学部再受験の勉強法

私がどのように医学部再受験に向けて勉強していったのかを時系列順に記していこうと思います。

各教科の具体的な勉強法は別記事にてどうぞ。

受験から二年前

この時期に大学を中退し心身の療養もかねて少しずつ勉強の習慣を作ったり活字に慣れたりして、勉強の土台を作り始めました。

具体的には、簿記や宅建、ファイナンシャルプランナーなどの資格試験の勉強をしていました。

資格試験の勉強を通して、単純な好奇心からの勉強と試験に受かるための勉強の違いが明確に理解できるようになりました。また、資格習得という目標に向かってある程度本気で頑張って勉強するので、心身の療養として、個人的にはとても良い経験となりました。

受験一年前

この年にセンター試験が廃止され、新しく共通テストが導入されました。そこで共通テストの形式や本番の雰囲気に慣れるために受験しました。

私はもともと私立の理系大学(駿台の偏差値50後半くらい)にいたので理系だったのですが、理系科目が苦手で、しかもブランクがあったので文系で受験しました。

結果は670/900で自分の中ではまずまず…。

二次試験は東大に出願したのですが案の定不合格。しかし東大を受けた時に自分の足りないものが明確に把握できたため、無謀であったとしても挑戦した価値はかなりあったのかなと感じています。

私は数学をフィーリングで解く癖があり、時間配分も気にせずに解いていたので東大数学(文系)は80点中10点しか取れませんでした。

2月~5月

二次試験翌日から数学の猛特訓を始めました。

公式や教科書レベルの問題は解けていたので受験の標準レベルの理解度を上げるために「大学への数学 一対一対応の演習」に取り掛かりました。

合計六冊を数1A~3の微積まで演習問題を含めて解きました。問題集をやるうえで一番気を付けたのは

「感覚で解いてないか?」

ということでした。塾で生徒に教えるように

「なぜこの思考に至ったのか」「なぜこの公式を使おうと思ったのか」

ということを意識しながら解いていました。

もう一つ気を付けたことは、「復習」です。再受験するまでは「復習」というものを一切やったことがありませんでした。なぜなら同じことを何度もやるのはつまらないし面倒くさいからです。

多分受験に失敗した理由はこれなんだと思います。

そのため再受験時には自分の苦手から目を背けずしっかりと向きあうことに重点を置きました。

このような勉強を6月の第一回駿台全国模試まで続けました。

ほかの科目に関しても数学と同じく「感覚で解かないこと」「復習を徹底的にすること」に重点を置いて勉強していました。

物理は名問の森、化学は化学の新演習、英語は英語基礎問題精巧を使っていました。

当時は旧帝医学部を狙っていたので難しめの問題集を使っていました。ブランクはありましたが、重要問題集と難易度が被っている箇所も多いと感じたため基礎的な問題集からやりなおしませんでした。

今振り返ってみると、この時期に教科書レベルの基礎からきちんとやり直すべきでした。とても反省しています。

第一回駿台全国模試

数学のみ偏差値が65くらい取れましたが多分まぐれでした。英語と化学は偏差値55くらい、物理は偏差値50くらいでした。旧帝はE判定、自分が合格した大学はD判定でした。

次は化学と英語に力を入れ始めました。

模試以降は数学はスタンダード演習、英語は基礎問題精巧、物理は名問の森、化学は化学の新演習を使っていました。

マーク模試

共通テスト形式がかなり苦手だったのでたくさん模試を受けました。

判定は春からプレテストまで変わらずC判定でした。

冠模試

秋まではぎりぎり旧帝の医学部を志望していたため受けていました。判定はオープンD、実戦Cでした。この判定の結果を見て旧帝はあきらめざるを得ませんでした。

あとはちゃっかり東大模試も受けていたのですが、理一C、理二Bという感じでした。

秋以降は地方国立医学部に志望校を変更し、過去問との相性を確認したり傾向を分析したりしていました。

共通テスト

地方国立医学部は共通テストの配分がかなり高いため11月から共通テストの対策を始めました。

具体的には、2022年度は難化の予想があったため、Z会の緑本を使って演習していました。緑本では安定して88%程度がとれるようになっていたため少し気を抜いてしまいました。

そんな中受けた駿台のプレテストではそこまで点数が伸びずC判定。

その後はひたすら緑本と駿台の青本の演習&解きなおしをしていました。

共通テスト本試では数学が圧倒的に難化してしまい私も例に漏れず大失敗。

しかし文系科目がすべて9割を超えたため、理系科目の大失敗を多少ながらカバーすることができたのが不幸中の幸いでした。多分文系科目が一つでもミスっていたら医学部合格はできなかったでしょう…こわい 

リサーチでは河合塾A駿台Bが出たので少し心配でしたが、第一志望の地方国立医学部に出願。

二次試験

直前期は志望校の過去問を見て頻出分野や出題傾向などを分析して、自分の苦手分野を参考書を使って洗い出す作業をしていました。

直前期は緊張と将来への不安からくる不眠で正直ほぼ勉強できませんでした。

今年はどんな体調でも受かるように勉強をしてきたので自信と気合いで本番は乗り切ったように思えます。

面接や再面接についてはこちら

医学部再受験の予備校

予備校に通うべきかどうかの議論はかなりされていますね。

私は自分の勉強スタイルで好きな時に好きなだけ勉強したかったので予備校にはいかず、図書館やカフェで勉強していました。また週のほとんどは塾講師として働いていたので予備校に行く時間もありませんでした。

勉強の予定やカリキュラム、周りの環境などが気になる方は予備校に行った方が確実に成績は伸びると思います。

また医学部は面接を含め、情報戦なところはある気はしているのでその意味でも予備校に行くのはとてもメリットがあると私は思いました。

医学部再受験は闇だが挑戦する価値はある

医学部再受験に不合格だった場合のことを考えるとデメリットしかないように思いますが、挑戦したという事実そのものが人生にとても良い影響を与えるんじゃないかなと感じます。私も結果がどうであれ、受験勉強時代に多くの大切なことを学ぶことができました。

私のこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

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